思考は現実化する(アート5)

アートには不思議な力がある。

コレクターと言われる人たちはまだ買うのというくらい作品を集める。

海外は税制などの仕組みも違うから仕方ないのだが日本はガラパゴス化している。

香港、上海、シンガポールの勢いはアートの面でもすごい。

例えば、美術品のオークション、日本のオークションでは当日会場に来て見ている人は業者中心に50人程度。

北京で行なわれるメインのオークションは6000人くらいの人達があつまっているようだ。

アメリカの次の歴史にのこる美術の国はこのままだと中国になる。

中国には皇帝が限りない財をようして陶磁器を作らせた歴史がある。

クリスティーズサザビーズも日本ではオークションを開催してない。

寂しいかぎりである。

なぜ日本人は絵を買って自宅に飾るとか考えないのだろうか?

私の知り合いはそういう文化がないからだと。

日本の家屋には壁がなかった。襖や障子ばかりで床の間はあるが絵をかけるような壁がない。

なるほどと思った。

日本は独特である。

お茶の文化始め素晴らしいものが沢山ある。

良い茶碗などが手に入ると、見せびらかすのではなく、なんとはなしに茶席に出すそうである。わかる人にはわかる。

奥ゆかしさなのだろうか。

昔私の仕事関係のお客様で急にお金が必要とのことだったので何を買われるのか聞いた。

茶碗という。

そんなにするのですかと聞くと。

一億はすると。

茶碗が一億ですかと言うと、

ばか、利休だと。

どこで買うのですかと聞くと

ばか、裏で買うんだと。

その時、茶碗一つで一億するものがあることに衝撃だった。

奥深いのである。またこういうものがカッコ良い時代が来ると思っている。