思考は現実化する(アート)

日本文化、アート、これが私が興味のある分野である。

元々ライフテーマでもある。

私の祖父は昔、商社マンとして活躍しているとともに民藝の活動の手伝いをしていた。

棟方志功河井寛次郎柳宗悦、バーナードリーチ等によって起こされた運動である。

河井寛次郎さんとは仲が良くお互いの家を行ききしていたとのこと。

祖父の家には作家の作品である花瓶などがその辺に飾ってあった。

確か小学校2年生のころ弟と祖父の家の玄関でプロレスごっこをしていた。するとパリーンと割れた音。

玄関の台の上に飾ってあった花瓶が割れた。

粉々、祖父に怒られるかと思ったが何もなかった。

心配になった私は祖父の居室に行きそっと襖を少し開けてのぞくと、祖父が座って、新聞紙の上にある粉々になった花瓶の破片をじっと眺めている。

私は子供心にもいつか僕が買い戻すと思った。

高校くらいになった時、母に聞くとあなた昔、河井寛次郎さんの花瓶割ったのよ。
まあ私も一つ割ったけどど母。

今買うと数百万円はするのよと言われた。

大学の時、図書館で河井寛次郎を調べてみた。
すごい人だった。

昨年、初めて京都にある河井寛次郎記念館を訪問した。

哲学者のような芸術家だ。

そんな日本の陶磁器も近年安くなっている。

昔と比べると4分の一とか5分の一くらい。

私は日本の陶磁器の一部とアートを今注目している。誰もまだ認識してない。

デジタル化される時代、通貨の価値と信用が揺らいでいる今、その反対側にある、アートや古美術などが相対的に価値を持つ。