思考は現実化する(2016)

少し前、飛行機の中で「ビックショート」という映画を観た。原作は前職の時の会社のコラムニストでもあるマイケルルイス。
リーマンショックに先立ってマーケットのクラッシュを予想していた人達の物語を映画にしたものだ。

改めて考えさせられる映画だった。住宅ローンモーゲージのクラッシュに始まったリーマンショック、数年前から一部の人たちの中では気づいていたが誰にも相手にされず変人扱いされ、最終的にクラッシュがあった時に大儲けした。

ものの価値とは何か?
簡単なようで難しい。何かが水面下で起こっていても誰も気づいていないことは少なくない。
私は大学時代、ゼミの中でマーケティングの第一人者と言われる先生を前に

大衆は騙されることを潜在的に望んでいるのでは?と自論を展開した。
卒論のテーマは
「消費社会における大衆と欲望」だった。
例えば江戸時代の見世物小屋を例にして、
首女は首が極端に長い女の見世物であるが
そんなのいるわけがないのに皆ものの見たさで
店に入る。

ああやっぱりという納得したいのもある。

女性も潜在的にそういうところがある。
真実よりも素敵な嘘や物語に弱い。

ただリーマンショックは基本的にプロが関わっていてわからなかったのである。

私達には見えていないものがたくさんあるのである。ある人は脳の情報処理の問題で自分の見たいものとして認識してしまうと言っていた。

つまり自分の見方次第で我々の見える世界が変わるのである。

最近ニュースを見ていても悲惨なもの悪いニュースばかりのように見えるがこれも私次第なのかもしれないと思った。

私が良い世界を想像しつづければ素晴らしい世界が表れると思っている。